Google Analytics(GA4)で内部トラフィックを除外している場合でも、Google Tag Manager(GTM)のプレビューアクセスが記録されてしまうことがあります。
これは、GTMタグが正常に動作しているか確認するための仕様と思われますが、最初期の連携確認時以降は検証時の不要なアクセスデータが増えてしまい、分析の正確性を損ないます。
以下の方法で除外してもGA4のリアルタイムレポートでは除外前のデータが表示されるため、GTMとの連携確認にほぼ支障はありません。
この記事では、GTMのプレビューアクセスをAnalyticsから除外する具体的な方法をご紹介します。
設定手順
- GTMのプレビュー時のアクセスデータをGA4から除外できること。
- GTMのプレビュー画面でタグの動作を確実に確認できること。
この目的を達成するため、GTM側で送信パラメータにデバッグフラグを付与し、それをもとにGA4でフィルターをかけて除外する方法を採用します。
Google Tag Managerの設定
プレビュー中を識別する変数の作成
- STEP 1-1
「変数>ユーザー定義変数>新規」を選択。
- STEP 1-2
変数名を「variable-flag-tagManagerPreview」とします。
- STEP 1-3
「変数の設定」を以下のように設定します。
変数のタイプ URL 要素タイプ クエリ クエリキー gtm_debug
既存のタグの設定変更
Googleタグ
- STEP 2-1-1
「タグ>(タグ名)」を選択。
- STEP 2-1-2
「タグの設定>タグの種類>設定>パラメータを追加」を選択。
- STEP 2-1-3
「構成パラメータ」を以下のように設定します。
構成パラメータ 値 debug_mode {{variable-flag-tagManagerPreview}}
Googleアナリティクス:GA4イベント
- STEP 2-2-1
「タグ>(タグ名)」を選択。
- STEP 2-2-2
「タグの設定>イベントパラメータ>パラメータを追加」を選択。
- STEP 2-2-3
「構成パラメータ」を以下のように設定します。
イベントパラメータ 値 debug_mode {{variable-flag-tagManagerPreview}}
Google Analyticsの設定
- STEP 3-1
「管理>データの収集と修正>データフィルタ」を選択。
- STEP 3-2
「データフィルタ>フィルタを作成」を選択。
- STEP 3-3
「フィルタの種類を選択>デベロッパートラフィック」を選択。
- STEP 3-4
「フィルタの詳細>データフィルタ名」を「in Tag Manager Preview」とします。
- STEP 3-5
「フィルタの状態>有効」を選択。
おわりに
これで、Google Tag Managerでのプレビュー時にアクセスがGoogle Analyticsに記録されなくなります。
正確なデータ分析を行うために、GTMとGA4の連携が確認された後は、この設定を適用することをお勧めします。
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