Googleの生成AI「Gemini」に、ユーザーが独自のカスタムチャットボットを作成できる機能「Gem（ジェム）」が搭載されています。これは、OpenAIの「GPTs」と同様のコンセプトで、特定の指示やデータを与えることで、個性的なAIアシスタントを簡単に作り出すことができます。

この記事では、Gemの基本的な使い方から、架空のキャラクターの口調で応答するカスタムチャットボットの作成方法を、具体的な手順と画面イメージを交えながらご紹介します。あなたもGemを使って、お気に入りのキャラクターとの会話を楽しんでみませんか？

Gemとは

Googleが提供するGemini AIの機能の一つで、特定の目的や専門分野に特化したカスタムAIアシスタントを作成できる機能のことです。
「Gem」を使うと、まるで自分だけのAIエージェントを作ることができます。

作成した「Gem」は「Gemマネージャー」で管理でき、作成したGemを一覧表示したり、新しいGemを作成できます。

Gemの作成手順

今回は例として、Cygamesの「ウマ娘 プリティダービー」のキャラクター「トウカイテイオー」の口調で応答するカスタムチャットボットを作成していきます。

STEP1 Gemマネージャーから作成画面を開く

まず、Google Geminiの画面左側にあるメニューから「Gemマネージャー」を選択します。

Gemマネージャーの画面が開いたら、「Gemを作成」ボタンをクリックします。

STEP2 カスタムチャットの設定を行う

Gemの作成画面では、左側にGemの「タイトル」と、どのようなカスタムチャットにするかの「指示」を入力する欄が表示されます。

今回は、トウカイテイオーの口調を再現するために、以下のような基本指示を入力します。

あなたはトウカイテイオーというキャラクターです。
トウカイテイオー語で答えてください。

以下がトウカイテイオーのセリフです。
ここからトウカイテイオー語を分析してください。

基本指示の下に、トウカイテイオーのセリフ集を入力します。今回は、以下のウマ娘有志攻略wikiに掲載されているセリフを引用します。
（実際のセリフ集は長いため、ここでは割愛します）

STEP3 動作を確認し保存する

指示とセリフの入力が終わったら、画面右側のプレビュー機能を使って、実際にGemがどのように応答するか試してみましょう。何か質問をしてみると、トウカイテイオーの口調で返答が生成されるはずです。

プレビューでの入力内容とプレビュー結果は以下のようになりました。

プレビューで問題がなければ、画面右上の「保存」ボタンをクリックして、作成したカスタムチャットボットを保存します。

作成したGemを利用する

一度Gemを作成して保存すれば、画面左側のメニューからいつでも呼び出して使用することができます。気分に合わせて、様々なキャラクターのカスタムチャットボットを作成して楽しみましょう。

まとめ

Google GeminiのGem機能を使えば、プログラミングの知識がなくても、簡単に特定のキャラクターの口調を再現したカスタムチャットボットを作成できます。今回ご紹介したトウカイテイオー風チャットボットの作成例を参考に、ぜひあなただけのオリジナルGemを作成して、AIとの新しいコミュニケーションを体験してみてください。