【Stable Diffusion】より高速なWeb UI「Forge」をインストールする

Stable Diffusion Web UI Forgeとは

Stable Diffusion Web UIの一種で、最初に紹介したWeb UI「Automatic1111」よりも高速に動作します。

製作者によると「Forge」はオリジナルのWeb UIよりも高速であり、高速化の恩恵はVRAMが少ないほど大きいと述べています。

1. 8GBのVRAMなどの一般的なGPUを使用する場合、推論速度(it/s)は約30〜45%高速化されると予想されます。タスクマネージャーのGPUメモリピークは約700MBから1.3GB減少し、アウトオブメモリ(OOM)にならない最大の拡散解像度は約2倍から3倍に増加し、アウトオブメモリにならない最大の拡散バッチサイズは約4倍から6倍に増加します。

2. 6GBのVRAMなどの性能の低いGPUを使用する場合、推論速度(it/s)は約60〜75%高速化されると予想されます。タスクマネージャーのGPUメモリピークは約800MBから1.5GB減少し、アウトオブメモリ(OOM)にならない最大の拡散解像度は約3倍に増加し、アウトオブメモリにならない最大の拡散バッチサイズは約4倍に増加します。

3. 24GBのVRAMなどの強力なGPUを使用する場合、推論速度(it/s)は約3〜6%高速化されると予想されます。タスクマネージャーのGPUメモリピークは約1GBから1.4GB減少し、アウトオブメモリ(OOM)にならない最大の拡散解像度は約1.6倍に増加し、アウトオブメモリにならない最大の拡散バッチサイズは約2倍に増加します。

4. SDXLのControlNetを使用する場合、アウトオブメモリにならない最大のControlNet数は約2倍に増加し、SDXL+ControlNetの速度は約30〜45%高速化されます。

https://github.com/lllyasviel/stable-diffusion-webui-forge

前提となるインストールコンポーネント

「Automatic1111」の時と同様に、Web UIのインストールには「Python」「Git」のインストールが必要です。

インストール方法については以下のページを参照してください。

Stable Diffusion Web UI Forgeのインストール方法

  • STEP 1
    インストール先フォルダーの作成

    まずはインストール先のフォルダーを作成します。
    Cドライブ直下に作成するのが無難です。

  • STEP 2
    ソースコードと実行ファイルの取得

    インストール先のフォルダーを開き、右クリックから「Open Git Bash here」を選択します。

    コマンドウィンドウが開くので、以下のコマンドを入力し[Enter]キーを押して実行しましょう。

    git clone https://github.com/lllyasviel/stable-diffusion-webui-forge.git

    コマンド処理が完了すると、インストールフォルダーに「stable-diffusion-webui-forge」のフォルダーが作成されます。

  • STEP 3
    Stable Diffusion Web UI Forgeの起動

    先ほど作成された「stable-diffusion-webui-forge」のフォルダーを開き、「webui-user.bat」をダブルクリックし起動します。

    ターミナルが開き、起動が完了すると「Running on local URL: http://127.0.0.1:7860」と表示され、Stable Diffusion Web UI Forgeが自動的に起動します。

    これからも起動の際にはバッチファイルを使用します。
    起動用に「webui-user.bat」のショートカットを作ってデスクトップにでも置いておくと便利です。

    終了の際にはターミナル上で[Control]+[C]キーを押すと「バッチジョブを終了しますか?」と質問されるので[Y]キーを押し[Enter]キーを押すと終了できます。

    Web UIの基本的な使用方法は「Automatic1111」と変わりません。

「Forge」と「Automatic1111」の生成速度比較

両者の生成速度を比較してみます。なお、比較に使うマシンのCPUは「Intel Core i7-6800K」で、GPUは「GeForce RTX 3060(VRAM容量12GB)」です。

モデルデータに「SDXL 1.0」を使い、プロンプトは「girl eating apple」、サンプラーは「DPM++ 2M Karras」、解像度は「512×512ピクセル」、シード値はランダムに設定。この状態で画像を100枚生成する時間を比較してみました。

Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)で画像を100枚生成するのにかかった時間は11分44秒。

Stable Diffusion WebUI Forgeでは7分25秒で画像を100枚生成できました。今回使ったマシンでは、Stable Diffusion WebUI Forgeの画像生成速度はStable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)と比べて約38%高速化していることになります。

https://gigazine.net/news/20240304-stable-diffusion-webui-forge/

おわりに

今回はStable Diffusion Web UI「Forge」についての説明と、インストールする方法を説明させていただきました。
「Forge」の登場で貧弱なマシンスペックでも、より快適にStable Diffusionで遊べるようになりました。

これからも良きStable Diffusionライフを!!

別の画風で画像を生成したい方のために新しいモデルをインストール方法も紹介しています。

また、どんな画像を出力するか指定するプロンプト(呪文)を以下のページにまとめています。
よろしければご一読ください。

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