目標を達成するためには、単にゴールを設定するだけでなく、その進捗を適切に測定し、行動を最適化することが重要です。そこで役立つのが、KGI・KPI・KAIといった指標です。
これらの指標を理解し、正しく活用することで、目標達成までの道のりが明確になります。本記事では、それぞれの指標の役割や違いを解説し、実際の活用方法を詳しく紹介します。

なぜ指標を設定するのか

指標は、目標と具体的な行動をつなぐ役割を果たします。目標の規模が大きくなるほど、実際の行動が目標達成に適しているか判断しにくくなります。
そのため、目標設定時に各種指標を用いて詳細化し、適切な行動を促すことが重要です。
また、実行フェーズでは、各指標を活用して行動が目標達成に寄与しているかを確認し、必要に応じて軌道修正を行います。

指標の階層構造

各指標には階層構造があります。図では広告収益のあるサイトを例にして各指標の設定例を記載しています。

特にKSF（重要成功要因）やKPI（重要業績評価指標）は、目標の規模が大きくなるほど細かく多段に階層化されることが多いです。
KGIを達成するために複合的なアプローチがとられることがほとんどであるため、下層の指標になるほど数が増え、KGIを頂点としたツリー構造となります。
組織全体と個人の目標で異なる視点を持つため、図では指標を便宜的に分類しています。

全ての階層の指標を設定すべきか

目標を可視化したものであるKGIと実際の行動計画であるAction Planを除き、すべての指標を必ず設定する必要はありません。
小規模な目標であれば、KGIとAction Planのみで十分な場合もあります。
重要なのは、目標に対して適切な行動をとることです。指標はそのためのツールに過ぎないため、目的を見失わずに活用しましょう。

各指標の解説

KGI（Key Goal Indicator）：重要目標達成指標

• 重要度：⭐⭐⭐
• 内容：最終的な目標を数値化した指標
• 設定目的：目標達成の可否を明確にし、進捗確認を容易にする

KSF（Key Success Factor）：重要成功要因

• 重要度：⭐
• 内容：KGIやKPIの達成に必要な定性的要因
• 設定目的：KGIやKPIを達成するための要因を可視化し、適切に下位指標を設定できるようにする

KPI（Key Performance Indicator）：重要業績評価指標

• 重要度：⭐⭐
• 内容：KGI達成に向けた数値化された中間指標（目標）
• 設定目的：進捗を数値で確認し、行動計画修正の材料とする

KAI（Key Activity Indicator）：重要活動指標

• 重要度：⭐⭐
• 内容：KGIやKPI達成のための行動量指標（目標）
• 設定目的：行動量を可視化し、管理しやすくする

KAIとKPIの違い

KPIは行動の結果を示す指標に対して、KAIは行動自体の量や頻度を示す指標

【例】
KPI：契約数○○件（客先訪問の結果を数値化）
KAI：契約を目的とした客先訪問○○件（客先訪問自体を数値化）

Action Plan：行動計画

• 重要度：⭐⭐⭐
• 内容：実際に行う行動の計画
• 設定目的：行動を最適化し、目標達成につなげる

まとめ

この記事ではKGI・KSF・KPI・KAIといった目標管理指標についての解説と、使い方を説明しました。
指標を活用し、目標達成に役立てましょう。