「Google AdSenseからポリシー違反の通知が…!」「広告が停止されたらどうしよう…」 ある日突然届く警告メールに、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、ポリシー違反の通知は、正しく手順を踏めば決して怖いものではありません。
この記事では、実際に届いたポリシー違反の通知を元に、違反の種類や原因の調べ方から、具体的な再審査リクエストの手順までを分かりやすく解説します。慌ててコンテンツを削除する前に、ぜひご一読ください。
AdSenseポリシー違反通知メールとポリシーセンター
Google AdSenseのポリシーに準拠していないコンテンツがあると、ある日、以下のようなメールが届きます。

このメールが届いたら、まずはAdSenseにログインし、左側メニューの「ポリシーセンター」を確認しましょう。ポリシーセンターでは、違反の詳細や影響範囲を正確に把握することができます。
放置してしまうと広告配信の停止や、最悪の場合はアカウント閉鎖に繋がる可能性もあるため、通知に気づいたら迅速に対応することが重要です。
ポリシー違反の「種類」と「影響」
ポリシーセンターの画面では、具体的にどのような問題が起きているのかを確認できます。見るべきポイントは「種類」「影響」「詳細」の3つです。

1. ポリシー違反の種類
ポリシー違反は3つの種類に分けられます。
- ポリシーに関する問題
最も深刻な、AdSenseの根幹となるポリシーへの違反です。放置するとアカウントの閉鎖に繋がる可能性があるため、最優先で対処しましょう。 - 規制に関する問題
国や地域の法律・規制に基づき、一部の地域で広告配信が制限されている状態です。収益への影響は限定的ですが、内容の確認は必要です。 - 広告主様の設定
広告主が自社ブランドのイメージに合わないと判断したコンテンツ(例:アルコール、タバコ、暴力的な内容など)に対して、一部の広告主が入札を停止している状態です。収益が低下する可能性がありますが、広告配信が完全に停止されるわけではありません。
2. ポリシー違反の影響範囲
「影響」の項目では、自分のサイトの広告リクエスト全体のうち、どのくらいの割合がポリシー違反の影響を受けているのかが分かります。
3. ポリシー違反の詳細
「違反の詳細」では、問題が検出されたページURL、現在のステータス、問題の種類が一覧で表示されます。
ただし、ページのどの部分(テキスト、画像、リンク先など)が違反しているかまでは明記されません。「問題」の項目に記載されている内容(例:「アダルトコンテンツ(性的な内容)」)をヒントに、該当ページの内容を自分で確認し、原因を推測する必要があります。
また、AdSense以外の広告(SSPなど)を配信している場合、その広告の表示内容がポリシー違反の原因となるケースもあるため、注意深く確認しましょう。
ポリシー違反への対処
ポリシー違反の原因に心当たりがある場合は、該当箇所を修正してから再審査をリクエストするのが基本です。
しかし、「なぜこのページが?」と疑問に思うケースも少なくありません。Googleの自動検出システムが誤って判定してしまうこともあるため、明らかな違反ではないと感じた場合は、何も修正せずに再審査を申請することも有効な手段です。
当サイトでの実例
当サイトで問題とされたのは「アダルトコンテンツ(性的な内容)」でした。 過去にも同様の違反通知を複数回受け取った経験がありますが、コンテンツを修正せずに再審査を申請して問題が解消されたケースもあれば、画像の差し替えが必要だったケースもあります。
経験上、少年誌のラブコメで描かれるような、お色気シーン程度の画像であれば、修正なしの再審査で承認されることが多いです。
明らかに規約に抵触する内容でなければ、まずは「問題なし」として現状のまま再審査を試してみることをおすすめします。
修正なしの再審査で問題なかったページ
画像の差し替え修正が必要だったページ
※修正前の画像は管理人のX(旧Twitter)で公開しています。
ポリシー違反の再審査リクエスト手順
- STEP1
ポリシーセンターで、再審査したいページの右側にある「修正」をクリックします。
- STEP2
ページ下に表示される「審査プロセスを開始」を選択します。
- STEP3
詳細のプルダウンメニューから、「このページの問題を修正しました」または「このページに問題はありません」のいずれかを選択します。その後、チェックボックスにチェックを入れ、「審査をリクエスト」をクリックします。
再審査をリクエストできる回数には、30日間の上限が設けられています。むやみに申請せず、慎重に行いましょう。無事に審査が通ると、リクエスト可能回数は回復します。
- STEP4
- STEP5
無事に審査が完了すると、以下のようなメールが届きます。
リクエストを送る時間にもよりますが、早ければ2時間ほどで審査は完了します。
まとめ
今回は、Google AdSenseのポリシー違反通知が届いた際の対処法について、実例を交えて解説しました。
- ポリシー違反の通知が来たら、放置せずポリシーセンターを確認する
- 違反の種類や影響範囲を把握し、原因を推測する
- 明らかな違反でなければ、修正せずに「問題なし」として再審査を試す価値はある
- 再審査は手順に沿って冷静に行う
ポリシー違反の通知は誰にでも届く可能性があります。この記事を参考に、いざという時に慌てず、冷静に対処できるよう準備しておきましょう。
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